廃墟

 

時代が家を空けたまま

家族はもうどこにもいないのに

老人が一人杖をついて考えている



いつか、ちょうど君くらいの年の子が

ここから何を見上げていたのかと



時代は変わり続けても

僕らの魂は変わらない