チャクラとはサンスクリット語で輪、円、円盤、車輪を意味する言葉です。
インドや中国の思想を基礎にした東洋医学では、人間の身体は臓器や局所的な部分が寄せ集まったものではなく、「心、精神、霊」が肉体と一体になったものと捉えています。
チャクラは、この目に見えない霊、精神、心が、肉体とつながったエネルギーの中枢部分であり、チャクラを通して自然や宇宙とつながっています。
インド哲学の大典である「ウパニシャット」には、「チャクラを知らずして解脱(霊的な進化をして、肉体から脱する)はない」とあり、チャクラに関する知識は、霊的な向上に欠かせないものであり、私たちが生きる上での真の活力や生気の源になるとされています。
このチャクラという部分は、体外と体内の気のエネルギーの交換を行い、また体内で気がめぐる節となっています。
ヨガや瞑想、各種のヒーリングなどをする時には、このチャクラに意識を集中して、体外から良好な気の流れを取り入れるための、大切な部分です。
人体には主要なチャクラが7つあり、これを刺激し活性化させることで、チャクラが開き心身が健康になり、体内が活性化されます。これが閉じた状態だと、病気になったり感覚が鈍くなり、不運を招いたりしやすくなるようです。
【第1チャクラ】場所は生殖器と肛門の間にあります。腎臓、副腎、腸、骨格に対応しているチャクラで、このチャクラの開閉は生命力、パワー、情熱に関係してきます。
【第2チャクラ】丹田(へその下10cm)にあります。生殖器や膀胱に対応しているチャクラです。感受性や情緒のバランス、物欲、性に関係しています。
【第3チャクラ】 みぞおちのへその間にあります。胃・肝臓・胆嚢・膵臓・脾臓・消化器に対応しているチャクラです。自信、不安、エゴ、個性、理性に関係しています。
【第4チャクラ】両胸の間にあります。心臓、肺、循環器に対応しているチャクラです。慈愛、希望、信頼、喜怒哀楽の感情に関係しています。
【第5チャクラ】喉仏の下にあります。喉、甲状腺、副甲状腺、気管支に対応しているチャクラです。意志、知識、創造性、判断力に関係しています。
【第6チャクラ】眉間の少し上にあります。ヨガの時に「第3の目」と言われる所ですね。目、神経系、直感、感覚、知恵に対応しており、知性・精神の成熟に関係しています。
【第7チャクラ】百会(頭の頂点)にあります。脳、霊性、直感、宇宙意識に対応しています。宇宙・神との一体感、超能力に関係しています。
第1~第5のチャクラは主に肉体、第6のチャクラは感覚や精神、第7のチャクラは霊性や宇宙意識と関連しています。
これらのチャクラを通じて「気」が流れますので、ヨガや密教において、チャクラを開くことが大切になります。瞑想などにより、チャクラが開いても、身の回りに良好な「気」がなく負のエネルギーに囲まれたような環境では、残念ながら効果は期待できないようです。
日本の各地には、パワースポットと呼ばれる場所があります。神々が下りる場所、とも言われます。
そのような場所は、パワーに満ちた場所になりますので、体内の気が滞り不調だと感じた時は、そこを訪れるだけでも効果があります。その際には、自分のマイナスな感情や願いは出さず、無心になりましょう。
自分のあるがままの状態になれば、感性が研ぎ澄まされ、自然のエネルギーに満ちた気を受け入れることができるはずです。