台北のパワースポット、龍山寺

台北で一番おすすめのお寺がこちら、龍山寺です。

 

創建は約270年前とされ、台北で最も歴史のあるお寺です。寺院には道教の影響が色濃い、中国文化特有の鮮やかな装飾が施され、その光景は圧巻です。

  

 

龍山寺は、MRT「龍山寺」の出口1を出てすぐのところにあります。 この周辺は萬華地区と呼ばれる台北市でもかなり古い街で、仏具街や薬草街、骨董街、伝統市場などが連なります。

 

そこには、おしゃべりをしたり、将棋をしたり、さらに賭け事をしたりする多くの地元の人たちで賑わい、台北市の下町風情が濃厚に残っています。「雰囲気がちょっと怖い…」という印象を受けるかもしれませんが、敬遠することなく訪れれば、台湾風情を感じられる絶好の場所です。

 

 

門を抜けると、正面には本殿があり、その前でお参りをする人たちで賑わっています。売店でお香を購入し、お参りをします。

 

 

本殿前には大きなテーブルが置かれ、見事なお供えがされていました。私も日本から持ってきた、ポッキーをお供えしてお参りをし、帰りにお下がりとして持ち帰りました。

 

 

本殿の内部です。天井を見上げると、左右に大きな鐘と太鼓が吊るされており、豪華な飾りに圧倒されました。

 

 

本店の正面には観音(聖観世音菩薩)像が祀られています。第二次世界大戦終戦間近の1945年、アメリカ軍の空襲によって石柱までも全壊するという惨事に見舞われましたが、この木造の観音像だけはその被害を逃れ、無傷だったそうです。

   

 

境内を見回していると、一つ印象的なものがありました。それは本殿前にあるこの龍の石画なのですが、その額の右側には「大正壬戌年(大正11年)夏」と刻まれています。日本と台湾がともに歩んでいた時代の生き証人のように、そこにありました。

 

 

その石画の前には胡蝶蘭が供えられ、鉢には「感謝 観世音菩薩」と書かれたカードが。参拝の方がお礼参りをされたのでしょう。感謝の気持ちが伝わってきます。

 

 

境内は、平日休日問わず、地元の人が熱心にお経を唱えてる光景が見られ、とても篤い信仰を受けています。台北を訪れた際には、また訪れたい特別な場所です。

 

 

台北の街道をいく

 


龍山寺(No. 211, Guangzhou St, Wanhua District, Taipei City, 台湾)

 

正式には艋舺龍山寺(もうこうりゅうざんじ、マンカーロンシャンスー)と称するが、地元でも単に龍山寺と呼ばれることが多い。1738年、福建省泉州から渡来した人々により、福建普江安海龍山寺の分霊として創建された。台北市内で最古の寺院であり、国家古蹟であると共に、台北101、故宮博物院、中正紀念堂と並ぶ台北市の「四大外国人観光地」とされる。艋舺清水巌・大龍峒保安宮と並ぶ「台北の三大廟門」といわれる。

 

本尊は観世音菩薩をはじめ、文殊菩薩(もんじゅぼさつ)、普賢菩薩(ふげんぼさつ)、十八羅漢(じゅうはちらかん)が祀られている。 

現在では道教や儒教など様々な宗教と習合しており、孔子や関帝(関羽、三国志で知られる)、媽祖など、祀られている神は大小合わせて100以上に及ぶ。人々は様々な神が祀られた7つの香炉を順に廻りながら、それぞれの神に参拝する。

後殿に祀られている神様は、文昌帝君、大魁星君、紫陽夫子、馬爺、天上聖母、太陽星君、太陰星君、註生娘娘、池頭夫人、十二婆者、水仙尊王、城隍爺、龍爺、福德正神、關聖帝君、三官大帝、華陀仙師、地藏王菩薩、月老神君。

 

地震や火災によって何度か損傷し、また日本時代には学校として接収された時期もあったが、その度に再建・修理がなされてきた。また1986年、戒厳令に基づく言論統制に反対する人々が決起した519緑色行動の舞台となった場所でもある。